私の波瀾万丈な人生を思い出しながら書いています。
今回は、特別養子縁組の子供を我が家に迎え入れて、子育てに奮闘したときのことを書きます。
お試し期間開始
特別養子縁組予定で我が家に迎え入れた子供は、当時まだ生後7ヶ月の赤ちゃんでした。
まだ特別養子縁組の申請も出来る段階ではなく、施設から子供を預かるということで、我が家の子育てが始まりました。
今まで、子育てをしたことのない人に急に親になれ!と言われても無理な話で、まだお試し期間のような感じでした。大切な子供を施設からお預かりして、我が家で育てます。もちろん施設から色々と子育てに関するアドバイスをもらい、子育ての状況を報告しなくてはいけませんでした。
何時にご飯やミルクをあげたのか?
何を食べさせたのか?
何時に排泄があったのか?排泄は、どんな色?固さは?等
お昼寝時間も含めて、睡眠時間の記録。
入浴したか?
等々。。
今まで夫婦二人で気軽に暮らしていた生活は一変しました。
高齢での子育てはキツイ
当時、私は45才、元夫は48才でした。体が丈夫ではなく、病気持ちの私を気遣って、最初は元夫も子育てを手伝ってくれました。
まだミルクをあげる間隔が短くて、夜中に起きてあげることもあり、毎日寝不足です。
元夫は、深夜勤務や早朝出勤があり、今までは、お弁当を作っていましたが、その時は作ることも出来なくなりました。
よくミルクも飲み、食欲も旺盛だったためか、体重が肥満に近づくギリギリラインまで増えて、年齢と共に体力が落ちてきた私には抱っこするのも一苦労です。
寝かせるときなんか、若い人でも腕がパンパンになると聞くのに当時45才の私、重すぎて腰や腕を痛めるのは当然、娘が寝るまで抱っこしていられなくて、途中で降ろしてしまい、大泣きなんてことは多々ありました。
便利グッズ満載!!
最近は、高齢の子育てを助けてくれるものがたくさんありますね。子供を寝かしつけるのにも便利なスウイング?も買いました。
すごい寝相ですが(笑)
元夫は、足でスウイングを動かしたりしてましたが、食事も出来るし、すごく便利でした。
キッチンや階段など危ないところをガードしてくれるものも買いました。
がっ、娘は、おてんば!!成長と共にガードを倒してしまい、破壊しましたけどね。
高齢の親も高齢!子育ては難しい
私自身も45歳と高齢でしたし、敷地内同居で隣に住む義父母は、もっと高齢です。当時、確か80歳を超えていて、とても子育てを手伝ってもらえるような状態ではありません。しかし、敷地内同居で、隣に住む私達夫婦の家に可愛い赤ちゃんがいるとなると、嬉しいようで毎日見に来ます。
実の孫でない娘を受け入れてくれて、可愛がってくれるのは、とても嬉しいし感謝です。でも、高齢なのでおむつを替えることもできませんし、抱っこも重くてできませんでした。(娘は大きめで平均より重い)
それでも、ちょっとだけ見てもらうことはできたので、それだけでも充分ありがたかったです。
田舎暮らしの保育園はらくに入園できた
田舎暮らしの利点として、待機児童がないってことです。娘を育てるようになって一番困ったことは、私が通院する間、娘の面倒を誰が見てくれるのか?でした。私は、SLEという病を患っていて、寛解状態といえど、薬が必要で、毎月通院しなければなりません。しかも、難病専門医に通院していたため、県外まで片道1時間半くらいかかるところでした。往復するとほぼ半日かかります。
隣に住む高齢の義父母には、とても娘をお願いすることができません。
そんな悩みは、保育園が解消してくれました。都会では待機児童問題がありますが、田舎ではすぐに入園することができました。もちろん、一時預かりもOKです。私が通院する間、保育園へ預けることができました。幸い施設で育っていたせいか、娘は人見知りすることもなく(女性ばかりの施設で育ったせいか男性は苦手でしたが)保育園は女性ばかりで泣くこともなく、すんなり預けることが出来ました。
預かっている間は里親として
特別養子縁組前提で娘を我が家に迎え入れましたが、すぐに我が家の娘になったわけではありません。特別養子縁組されるまで、施設から里親として預かっている状態です。その間は、国から子育て費用として手当も支給されました。もちろん、その手当は娘のために貯金しましたけどね。
娘が病院にかかった場合は、その費用も全額、国負担です。国負担用の保険証を預かっていました。もちろん名字は、本当の親の姓のままなので、病院にかかるときには説明しなくてはいけませんでした。我が家に迎え入れる際に児童相談所の方とも話し合い、事前に病院側にも説明しておきました。
特別養子縁組が成立するまでは、預かっている状態なので、もし万が一、実の親が娘を養子縁組に出すのを辞めると言えば、すぐに実の親へ返さなければならないのです。本当は、実の親に育ててもらうのが一番なのかもしれませんが、特別養子縁組が成立するまで、娘になってもらえないのではないか・・と心配でした。
子育ては体力が必要!娘が階段から転落?!
子育てには、体力が必要です。高齢で体力がなかった私には、まだ赤ちゃんだった娘の子育ては、本当に大変でした。娘はヤンチャで、体力が有り余っているくらい元気でした。あまり病気をしないのは良かったですが、あまり寝てくれない子だったので、寝かしつけるのが大変でした。
ある日、娘をお昼寝させていたら、私も疲れて一緒に寝てしまったんです。
目が覚めたら娘がいない!!
慌てて、娘の名前を呼んで、探しました。その声に驚いたのか、階段のところまで一人で行っていた娘は転落?!大泣きしました。
鼻?顔面を打撲してしまい、私は動揺しまくり・・どうしていいのかパニックになり、病院へ直行しました。
幸い、打撲だけですみましたが、あの時は心臓が止まるかと思いました。
子育てで疲れ果てていて、ついウトウトと寝てしまったこと、階段に降りれないように柵をしていれば良かった(実は上がれないように柵はしていたが、下りるところは、柵がつけにくかったのでしてなかった、昼寝してた部屋の扉は鍵がなく防波堤のように封鎖していたけど、娘が破壊してた)と後悔しまくりでした。
ウトウト昼寝してしまったことが一番悔やまれ、子育てには体力が必要だと痛感しました。