私の波瀾万丈の人生を振り返って記事にしています。
すぐにでも子供がほしかった私は、全身性エリテマトーデスの病状がようやく落ち着いてきた38才頃から、すぐに不妊治療を開始しました。
不妊治療は、順番通りに進む
38才と高齢になっていて、すぐにでも子供がほしかった私は、体外受精から不妊治療を始めたかったのですが、私がかかった先生は、すぐに体外受精してくれませんでした。特に理由がなければ、段階を踏んで順番通りに不妊治療するようになっていると言われました。
タイミング療法(排卵する日にあわせて、性交を行うもの)
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人工受精(精子を人工的に子宮に入れて受精しやすくするもの)
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体外受精(卵子を取りだし、精子と合わせて受精させるもの)
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顕微鏡受精(取り出した卵子に精子を顕微鏡でみて注入するもの)
こんな感じでステップアップしていきました。
体外受精・顕微鏡受精に何度も挑戦するも失敗
体外受精にまでステップアップし、卵子を取り出すところで、高齢のためか・・卵子をあまり搾取することができず、わずかな卵子も「状態のいいものではない」と先生に言われてしまいました。
年齢を重ねると卵子も劣化?するようで、卵子の形が変形したものが多いとのことでした。状態が悪い中でもマシなものを選び、顕微鏡受精をしてくれるも、受精卵はすぐにダメになりました。
何度、挑戦しても失敗して、心が折れるばかりです。
もうやめたいけど、やめれない
不妊治療は、排卵誘発剤とか検査も痛いものもあり、かなり辛いものです。卵子が劣化しているなら、もう辛い不妊治療なんて、やめたい!!何度もそう思いました。
でも、高齢でも妊娠・出産した!という人のニュースなどを見ると、もしかしたら自分にも奇跡が起きるかもしれない!なんて、奇跡を信じてしまい、なかなか不妊治療をやめることができませんでした。
元夫は、子供が絶対に欲しかったようで、不妊治療をやめたい・・と相談しても、「やめていいよ」とは絶対に言いませんでした。そのせいもあり、40歳を超えても不妊治療を継続していました。
高齢出産のリスク
不妊治療の先生に高齢出産になれば、なるほど、生まれてくる子供へのリスクが高くなると言われていました。
若い時に出産した子供に比べると40歳以降で出産した子供は、なんらかの障がいを持って生まれる可能性が高く、ダウン症で生まれてくる子供は、40代だと100人に一人の割合で生まれてくると聞きました。
40歳を過ぎると、「子供だけでなく、高齢出産は、母体への危険性も高くなる・・それでも不妊治療を続けますか?」そんなことを何度も言われ、何度も不妊治療を続けるか悩みました。
漢方・ミドリムシ?何でも試してみた
不妊治療に効くと言えば、何でも試しました。怪しい本も買ってしまい、大損したこともあります。
漢方薬ももちろん試しました。漢方薬は、保険もきかず高額で、1回の処方で何万円と言われ、慌ててキャッシュカードでお金をおろしに行くこともありました。しかも、すっごく苦い薬で飲みにくい・・それでも我慢して飲み続けました。
でも、まったく効果がなく・・金額的にも高すぎて続けることが出来ずに断念しました。
卵子がダメなら卵子をもらえないのか?!
卵子が劣化していてダメなら、健康で若い卵子をもらえないのか?って本気で思いました。持病がある自分の遺伝子なんてなくてもいいし、元夫の子供が授かれば、それでいいと本気で思っていました。
代理出産や卵子提供がある国へ行くことも考えたりしたんです。でも、それには何百万円もかかり、とてもそんな金額は出せなくて・・諦めました。なぜ日本は、卵子提供がないのか・・悔しくて仕方なかったです。だって、日本でも精子提供は認められているんですよ。
精子が少ない・ない夫の場合、妻は見ず知らずの精子提供してくれた人の子供を授かることができるんです。不思議ですよね。それなら卵子提供もいいんじゃないの?って思ってしまいましたが、倫理的な問題があるのかもしれませんね。
自分との闘い、決断は自分自身
やれるだけのことは全部して、それでもダメだったんだから諦めるしかない・・決断は自分自身だと思います。
本当は、私は子供が好きでないし、子供がいなくても平気なんです。でも、元夫が子供がどうしても欲しい!ということがわかっていたので、不妊治療をやめることができませんでした。子供を産めない・・そんな負い目もあり、元夫には自分よりも元夫の希望を優先することが多くなりました。(本来の私は、自己中のワガママな人間ですが・・)
でも、子供を産めないからと言って、元夫に尽くす必要なんてなかったんだって、後になって思いました。
結局、元夫はやめていいよ・・とは最後まで言わず、私自身の決断で不妊治療をやめました。
不妊治療は、辛く長い闘いです。夫婦で本当に子供を望んでいるのか?何度も話し合いが必要です。
子供がいない人生もいいと私は思います。
決断するのは、自分自身で!後悔しないようにしましょう。