波乱万丈な人生を歩んできた私(詳しくは自己紹介を見てね)今は、平和に暮らしています。
平和に過ごしていたのですが、先日、突然、兄が脳内出血で倒れてしまいました。
兄には、家族が(奥さんと高校生と小学生の子供)がいます。
義姉から今後のことが不安で、どうしたらいいのか?相談がありました。
私は、昔、人事に勤めたこともあったので、どうしたらいいのか?聞かれたんだと思います。
一家の大黒柱の夫(私の兄)が突然倒れて、まだまだお金がかかる子供もいて、奥さん(義姉)は、そりゃ不安になりますよね。
義姉のように夫が倒れたら、どうしたらいいのか?不安な方も多いと思います。
そんな不安な方のために、今回は、夫が倒れた時の会社手続きやもらえるお金のことについて、書きたいと思います。
脳内出血は回復まで長期戦
私の兄は、脳内出血で倒れて、出血範囲が広かったようで、意識障害や麻痺が残ってしまいました。
意識障害が回復したとしても、麻痺があるので、リハビリをしなければなりません。兄の場合は、かかりつけ医に3年はかかると言われたそうです。
脳内出血でも、人によっては重症度は違いますので、一概には言えませんが、麻痺があると短くても数か月、長いと数年はリハビリ等の期間が必要になり、元の身体に快復できたとしても長期戦になります。
会社への報告は?
今は、新型コロナウィルスの影響で、会社の業績が落ちているところも多く、失業者がふえています。
そんな時に脳内出血で倒れたと会社に言ってしまっていいのか?
即、クビにされてしまうんじゃないか?
脳内出血で倒れたって言わない方がいいんじゃないか?
そんな不安がよぎるかもしれません。
でも、会社には、正直に報告をしましょう。
脳内出血で麻痺も残っているなら、回復まで長期戦です。
会社に嘘を言っても、後々わかることですし、長く休むことになるなら、会社としても対応しなければなりません。
正社員で長く勤めていた会社なら、即クビなんてことは、できません。
正直に会社に報告し、どんな手続きが必要になるのか?
今後の生活もあるし、収入が突然途絶えると不安な場合は、会社に相談してみてください。
会社にもよりますが、親身に相談にのってくれる人もいるはずです。
今後の生活が不安!もらえるお金は?
一家の大黒柱の夫が突然の入院し、治療費や入院代等も高額になりますし、仕事も休むことになれば、収入は?今後の生活はどうなるのか?まだ子供にもお金がかかるし、不安ですよね。
もらえるお金は、どんなものがあるのか?手続きはどうしたらいいのか?私なりにどんなものなあるか?考えて、まとめてみました。
有給&休職制度の有無を確認!
まずは、会社に休む連絡した際に有給が何日残っているのか?休職制度は、あるのか?を確認しましょう。
脳内出血は、回復までに時間がかかり、長期休暇を取らなくてはなりません。
有給があれば、先に有給を取得します。
会社によっては、休職制度があり、数ヶ月休んでも給料が支給されるところもあります。休職制度があれば、会社と休職扱いにできるのか?相談してみてください。
高額医療費
長期入院費や治療代でかかる高額な医療費ですが、1ヶ月の自己負担額が上限を越えた場合に健保組合が一部払い戻ししてくれます。
健保組合によっては、申請が必要ですので、勤務先の会社で手続きについて、確認してください。
私は、高額医療費が後払いで、治療費や入院費等、けっこう高額な医療費を一時、自己負担することがあります。何十万といった請求で支払いに困ったことがありました。
そんなことにならないために、高額医療費の手続きと同時に病院に支払いについても相談してみてくださいね。
全国健康保険協会HPに詳細が載っているので参考にして下さい。
傷病手当金
有給を使いきって、休職制度もなく、給料の支給がなくなってしまったら、次は傷病手当金を請求しましょう。
病気や怪我で仕事を休み、会社から給料が支給されなくなった場合に傷病手当金が支給されます。(会社を退職後も支給されます)
支給要件など、詳しくは全国健康保険協会HPを見てください。(加入の健康保険組合に問い合わせしてみてください)
支給期間は、最長1年6ヶ月です。
【一日当たりの支給額】
=過去一年間の標準報酬月額の平均額÷30×2/3
標準報酬月額の平均が30万円の人は、月額で約20万円(1ヶ月が30日で計算)になります。
ちなみに傷病手当金は、非課税なので、所得に含まれません。
保険給付金
保険に加入していたなら、保険内容を見て入院給付金がでるか確認してみてください。
大抵は、退院してから請求すると思っている人も多いですが、長期入院だとその費用も多く、負担が大変です。
保険の請求は、本人でない出来ないと思われがちですが、最近は指定代理人を登録しているはずなので、代理人でも請求することができます。
入院中でも保険給付金請求ができるはずですので、加入している保険会社へ問い合わせして、請求してくださいね。
雇用保険給付金
会社を退職することになったとして、雇用保険給付金の受給はどのようになるのでしょうか。
雇用保険は、基本的に働ける状態の人が次の仕事に就くまでの給付金なので、働けない状態では雇用保険給付金はもらえません。
ただし、病気のために雇用保険給付金の受給延長申請をしておくことで、病気が回復し、働ける状態になった時に雇用保険給付金を受給することが出来ます。
兄のように入院中で、申請手続きにいけない場合は、郵送または委任状で手続きすることが出来ます。
受給期間の延長申請はいつまで? | 受給期間の延長手続きに必要なもの | 延長期間 | 提出先 |
退職前から働けない状態だった場合は、退職した日の翌日から30日経過した日の翌日以降、早めに提出は必要 | 持っているすべての離職票-2、 受給期間延長申請書及び延長の理由を証明する書類(例:医師の証明書等) 印鑑 代理人の場合は、委任状 |
最長3年 | 住所地を管轄するハローワーク |
※受給期間延長申請書、委任状は、住居所を管轄するハローワーク宛にお問い合わせください。
詳しくは、厚生労働省のHPを参照して下さい。
障害年金
リハビリをしても半身不随等の後遺症が残ってしまった場合は、障害年金を受給できる可能性があります。
以下は、あくまでも兄が障害が残った場合を想定しての話です。認定基準や受給方法等、詳しくは日本年金機構のHPをご覧ください。
障害年金は、半身不随等になったからといって、すぐに受給できるものではありません。(障害の内容によっては、すぐに受給できる場合もあります)
初診日から1年6カ月経過した日において、障害の状態があるとなっていますので、1年6カ月経過しないと障害年金の申請すらできません。
恐らく、傷病手当の受給期間が最長1年半なので、傷病手当の受給期間終了後に障害年金の申請手続きをするといった流れになるんでしょうね。
障害年金には、国民年金加入者の障害基礎年金と厚生年金加入者の障害厚生年金や障害手当金といったものがあります。
兄のように会社員で厚生年金に加入した場合は、障害基礎年金に加算して、障害厚生年金をもらえる可能性があります。
妻や子供がいる場合は、加算額があります。
兄の収入がいくらなのか不明なので、最低でもいくらくらいになるのか?計算してみました。
障害2級としての概算(最低額)
障害基礎年金=781,700円+子の加算(第1子・第2子:各224,900円)+障害厚生年金=(報酬比例の年金額※) + 〔配偶者の加給年金額(224,900円)〕※報酬比例年金額が不明のため、最低保障額586,300円として計算
=2,042,700円
報酬比例年金額を最低保障額で計算したので、実際はもう少し多いと思われます。
月に約17万円くらいということになりますが、思ったよりも少なく、これでは育ち盛りの子供二人を抱えて生活できないですね。
あくまでも独自で調べた金額なので、詳細は必ず日本年金機構のHPで確認してくださいね。
介護保険制度の利用
介護保険制度は、介護が必要になった人に介護に要する費用を一部給付してくれる制度です。サービスを受ける際の自己負担は、1割負担です。(収入により2~3割負担になる場合もあります)
介護保険ってお年寄りだけのものじゃない?って思った人もいると思いますが、介護保険は40歳以上の被保険者の方が加入していますので、兄も対象になります。
介護保険の給付を受けるには、各市区町村に申請して、介護がどれほど必要か、要支援、要介護のレベルを認定をしてもらう必要があります。かかりつけ医の意見書が必要になるので、申請の際には準備も必要ですし、ケアマネージャーとケアプラン等も必要になってきます。
介護保険を利用することによって、介護施設への入所の際の自己負担を軽減できるほか、在宅で入浴補助などの介護サービスを受ける際の費用負担の軽減にもなります。
兄は、まだ入院中なので介護保険の申請もしていないので、詳しい内容については、こちらの記事がとても参考になります。
まとめ
夫が突然、脳内出血で倒れたら、今後の生活が不安になりますよね。
会社手続きや保険など、様々な手続きが必要にはなりますが、傷病手当や介護保険など、本人や介護する家族を支援するものもたくさんあります。
この記事が参考になれば、幸いです。