私の波乱万丈な人生を書いてます。
今回は、特別養子縁組で戸籍上で実の親子になった娘のことを書きたいと思います。
元気いっぱいにすくすくと育った娘ですが、もしかして発達障害?!多動症?!ではないのか?疑っていました。
不馴れな育児に四苦八苦!
生後7ヶ月から我が家でずっと一緒に暮らすことになった娘。その当時、私は45才です。
普通に妊娠して出産してたら、10カ月間、お腹の子と時には対話をしながら、赤ちゃんを迎える心の準備もできていたと思います。
でも、私は養子縁組を希望して登録はしていたものの、話が来たのは突然だったし、赤ちゃんを迎え入れる心の準備が不足していたように思います。
子育てがこれほど大変だとは…思ってもいませんでした。
まだ産まれてすぐに我が家に来たわけでないので、マシなほうだったのですが、ミルクを上げる間隔は当時、確か4時間でした。夜にミルクを上げてもなかなか寝ない娘・・睡眠不足な上に敷地内同居で、隣に住む義両親が赤ちゃんをみたくて、日中時間を関係なく好きな時に見に来ていたので、気が休まる時がありませんでした。
それでも待望の子供です。
施設の方から指導してもらったマニュアル通りに必死に育児をしました。
娘は、食欲旺盛で、普通の子よりもビックサイズで体重も重い・・40代の私には重くて抱っこするのも一苦労でした。
じっとしない娘
まだ特別養子縁組が成立してないし、我が家に来て半年も経っていない頃、歯の健診を兼ねた説明会?みたいなのに参加しました。
歯の健診は、大暴れでした。
まぁ、これはどこの子も同じかもしれませんが、歯の説明会?みたいなお話会があったのですが、他の子はママに抱っこされながら、大人しく聞いている中、娘はじっとすることができず、ぎゃーぎゃー騒ぎまくり・・仕方なくその場を退出しました。
定期健康診断で、私が抱っこして保健師さんと話をしようとしても、じっとすることができず・・私から逃亡。周囲を探し周ったりして、ろくに話をすることもできませんでした。
あまりにもじっとしないので、多動症では?と保健師さんに聞いたくらいです。(保健師さんは、この段階ではまだ何とも言えないと言われました)
買い物に出かけても、カートに乗せてないと勝手に走って逃亡しまくりです。
私と手を繋いでくれず、手をほどかれて笑いながら逃げます。
私の顔が見えなくなっても泣くこともなく、大笑いで走りまくりで、この子は大丈夫なのか?!もしかして多動症とか発達障害かも?!って思ってしまいました。
娘と出かけると毎回こんな感じなので、買い物だけでヘトヘトになりました。
秘密兵器は「卵ボーロと指しゃぶり」
買い物に出かける度に騒ぐにじっとせず、商品を触りまくろうとしたり、カートから立ち上がって出そうになり、ゆっくり買い物もできません。
何度もヘトヘトになるので、どうにかして娘が大人しくできないか?考えました。
当時の娘は、食欲旺盛で、元気いっぱい!だったので、エサ?で釣る・・いえ言葉がわるいですね。食べ物で機嫌をそらすことにしました。
その秘密兵器が「卵ボーロと指しゃぶり」です。
ぎゃーぎゃー騒ぐのを(黙らす・・いえ)大人しくしてもらうために指しゃぶりをさせて、(指しゃぶりをするとしゃべれない)じっとできずに動き出すと卵ボーロを1つずつ食べさす。(食べる時は大人しく座ってくれる)なくなると「もっとくれー!」と言わんばかりに動き出すので、もう1つあげる。
その繰り返しで、何とか無事?に買い物を終えることができました。
保育園では優等生?
当時は、ドがつくくらいの田舎町に住んでいたので、保育園の一時預かりも気軽にすることができました。
私には持病があり、毎月1回往復3時間の病院に通院していたので、通院の日は、娘を保育園へ預かってもらいました。
普段、暴れまくっている暴れん坊な娘・・保育園へ預けるのは少し不安でした。
保育園でも暴れているんじゃないか?
もう手に負えないって保育園から断れるんじゃないか?
心配しながらも娘を預けて、病院から帰ってきて迎えに行くと・・
先生からは、「○○(娘の名前)ちゃん、とってもいい子でしたよ~」と娘は大人しく優等生だったみたいです。
「とってもおりこうさんで保育しやすい良い子でしたよ」とのこと・・・
家とは全然違うやん!!!!と叫びたくなるくらいでした。
がっ、私の顔を見たとたん、娘は本領発揮!
ビューと走り出して、大笑いしながら逃げまくり~
待ちなさい!!帰るよ~!といっても
大笑いしながら逃げまくり~!
最後は強制(無理やり抱っこして)帰還の繰り返しの日々でした。
多動症?発達障害かも?!でも、誰も信じてくれない
あまりにも奇行を繰り返す娘・・・もしや多動症とか発達障害なのかも?!不安に思いました。
でも、保育園では優等生です。
いえ、保育園だけではありません。他の人の前では、娘は良い子なんです。
養子縁組しているので、定期的に施設の人も様子を見に来てくれます。その人たちの前でも良い子で大人しくしています。
友人やおじいちゃん、おばあちゃんなどが来ても基本的に良い子なんです。
しかも、夫=パパ(元夫ですが)の前でも良い子なんです(泣)
何度も夫(元夫)や保育園の先生などにも相談しました。
でも、娘はとても優等生で、信じられないという回答しかもらえませんでした。
そう・・・私にだけ奇行をする娘・・・誰にも信じてもらえず、娘を育てることの大変さをいくら訴えても、誰にも理解してもらえずに泣きそうでした。
健康診断でやっと理解してもらえた
離婚前提(離婚のいきさつはこちら)で実家に帰り、定期健康診断に行った時です。
またここでも娘は、大暴れしまく~騒ぎまりで、じっと待つことが出来ません。保健師さんとの話の時も隣にじっと座ってくれません。
診察を受ける間に待つこともできず、大笑いしながら廊下の端から端まで逃げまくり、(しかも靴をぬいだまま・・)ようやく強制(例のように無理やり抱っこ)で診察室に入ったりしていました。
その姿を目の当たりにした保健師さんが、ようやく私の大変さを理解してくれて、「発達障害かどうかは今の時点では判断できませんが、臨床士さんに相談しますか?」と言ってくれました。
後日、臨床士さんに娘の状態をみてもらうためにでかけ、ようやく娘の状態を理解してもらうことが出来ました。
臨床士さんが「これは、何?」とかいろいろと娘に話しかけて、テストをしてくれたのですが、私も同席していたせいか、娘はいつものようにふざけまくり、ろくに臨床士さんの話しかけに答えません。
そのうえ、テストの途中だというのに靴を脱いだまま逃走ー!笑いながら逃げまくり、私がいつものように強制(無理やり抱っこ)で連れてきました。
その状態をみた臨床士さんは、唖然。。。。
「お母さん、大変ですね‥お母さんの前だけ、こんな風になるんですか?」
「はい、いつもこんな感じです」
「まだ発達障害を判断できる年齢ではありませんが、専門の先生に相談してもいいと思います」といってくれました。
もう何度何度も娘はこんな状態だったので、私にはもう慣れっこになっていました。
でも、ようやく私の子育ての大変さを理解してもらえることができました。
やっぱり大変だよね・・・・。高齢のせいだけじゃないよね・・・やっと理解してもらえて泣きそうになりました。
専門の先生に相談
後日、専門の先生に相談するために娘を連れていきました。なぜか先生の前では大人しい娘・・普通に良い子なので、先生も判断がつきません。
やはり回答は、前回と同じで、「まだ年齢的(当時3歳)に発達障害と判断できない」とのことでした。
成長段階を見ていく必要があるとのことで、また気になるようなら相談してくださいとのことでした。
その後、友人に勧められて、大きな大学病院の先生にも診察してもらったんです。
診断結果は、「自閉症スペクトラムの疑い」とのことでしたが、やはりまだ年齢的に診断は難しいので、様子をみるようにとのことでした。
私自身、実は娘がたとえ発達障害や多動症だったとしても、そんなことはどうでもいいんです。いや、どうでもいいという表現はおかしいですが、娘が社会に出て苦労しないようにするために、どうやって育てていけばいいのか・・それを相談したかったんです。
子育ては、大変!だけど、これから先が楽しみ
現在、6歳になった娘は、自閉症スペクトラムの疑いもほぼなくなり、今ではすっかり大人しく?なり、奇行はなくなりました。
走って逃げまわることはなくなり、手をつないで歩いてくれるようになりました。
今でも保育園では優等生のままですが・・(;^_^A
年長さんになったばかりですが、ひらがなやカタカナを書くことできるようになり、足し算や引き算(しかも2桁)も少しずつですが、できるようになりました。頭がいいせいか・・口が達者すぎるなのが玉にキズ。。。なくらいです(笑)
高齢での子育てで日々、苦労の連続ですが、ビックサイズの娘は、元気いっぱいに育っています。
私にだけ、奇行をする娘は、私だけが甘えられる存在だったのかもしれないな・・と今では思っています。
高齢で持病持ちの私、これからも子育ては大変でしょうが、娘の成長が楽しみです。